導入事例 | ジャパンEAPシステムズ(JES)

導入事例

2023年4月にEAPを導入したSCREENホールディングス様。休業者の療養状況が見えづらい、連絡タイミングが難しい――そんな産業保健スタッフの悩みを、EAPとの連携で解消しました。個別復帰プランの作成、休業要因の振り返りと再発予防策の検討、復職後フォローの三つの効果で職場復帰支援の質を高め、現場の負担も大幅に減少しています。

株式会社SCREENホールディングス

従業員数:6264名    導入期間:2023年4月~

当社をご利用いただく前は、休業者対応や不調者対応においてどのような課題をお感じでしたでしょうか。その後EAPサービスを導入することでどのような変化がありましたか。

産業医 立入 律也 様

産業医 立入 律也 様

SCREEN 保健師 当社がEAPを導入する以前は、休業を開始した社員の状況がわかり辛いこともあり、支援の方法を模索し対応に当たることもありました。そこにEAPによる専門的なサポートを受けられるようになり、療養の程度などを見定めながら、支援方法をアドバイスいただけることがとても有効だと感じます。
以前は、療養中の状況が分かり辛い状態でも休業者に連絡せざるを得ないことがありますが、休業者への連絡が療養の妨げとならないかと感じることもありました。会社から休業者に連絡して良いタイミングがどうかについて、EAPから助言いただけるので安心して対応できます。

JES EAP導入前は、「職場からの連絡を受けられる状態にあるのか」「状態の悪化につながらないか」と手探りで行っていたことがあり、それが保健師の皆さんの精神的、時間的な負担になっていたということですか?

SCREEN 保健師 そうですね。ケースにもよると思いますが、保健師や上司からの連絡を苦に感じない休業者もいる一方、負担に感じる休業者もいたのかなと思います。
休業開始時期にどうして休み始めたのかを会社から休業者に尋ねることは、なかなか難しいですし、時期として早いと思います。EAPの方はカウンセリングの専門家なので、休業開始時期から対話を通して休業者と信頼関係を構築され、「このような話を伺えました」と報告いただくことが多くあります。休業者が職場復帰する前に休業理由に気が付き、職場復帰に向けて対応できることもあります。

JES 連絡が取りづらい休業者の状況が以前より把握できるようになったことで、保健師の皆さんと休業者との関わりに変化がありましたか?

SCREEN 保健師 そうですね。医療スタッフが休業者の療養状況に関する情報を多く取得することができ、職場復帰前の産業医面談で復帰について判断しやすくなったと思います。

SCREEN 産業医 本当に凄く助けていただいていると、日々感じています。 効果を感じている点は三つあります。
一つ目は休業者にマッチした内容で、職場復帰へのステップアッププランを個別に作っていただいていることです。ペースが早すぎることなく、かといって療養一辺倒でもなく、職場復帰に向けて確実にステップを刻んでいただいている、そこが本当に助かると思っています。
二つ目は、休業者は会社には相談しづらいことも、EAPには相談できるということもあるので、医療スタッフが確認できていない休業要因も把握できることです。例えば、EAPと連携し情報を共有していただく中で、当初考えていた休業要因とは別に、他にも要因があったことがわかったケースもありました。そういった情報から、我々としても職場復帰に向けての環境調整ができます。
三つ目は、休業者に対して、休業制度の説明をしたり、職場復帰までに産業医面談をしたりすると、急に職場復帰を意識する方も多く、そうした状況の休業者を上手にEAPがフォローしてくれることです。会社や医療スタッフとしては焦らすつもりはないですが、EAPからの報告書を確認すると「すこし焦って心配になった」と書いてあることもあります。そうした休業者に対して、EAPのカウンセラーさんが「そんなに焦らなくていいですよ」と適切にフォローしてくれます。

JES 三つ目は、私もお聞きして「なるほど」と思いました。会社や医療スタッフが休業者とコンタクトを取った後に、休業者がどのように感じたか、EAPを介して知ることができるという点を効果として感じてくださっているのですね。

SCREEN 産業医 そうですね。我々自身の振り返りにもなると思いながら報告書を拝見しています。

JES そのように使っていただけて光栄です。

休業者ご本人には、EAPを利用したことでの影響や変化はありますか。

保健師 小財 智子 様

保健師 小財 智子 様

SCREEN 保健師 休業者にとってもEAPの存在は心強いと思います。職場復帰にあたって、休業者と主治医が復帰可との認識でも、会社から見ると「就業するにはここがまだ足りていないのでは?」と懸念を感じるときがあります。そうしたケースの場合、我々からEAPに「振り返りのサポート」をお願いすることもあります。EAPのカウンセラーは、会社側の認識もわかった上で休業者の認識を聞いてくださり、橋渡しをしてくださっていることもありがたいです。

JES 貴社から「療養の手引き」や「職場復帰プロセス」をお知らせいただいていることが、EAPカウンセラーの対応しやすさに繋がっていると思っています。いつもありがとうございます。

EAPと連携して行う休業者対応で「こういうアプローチはいいな」と感じられた点があればお聞きできますか。

SCREEN 保健師 休業者が職場復帰をするにあたり、EAPカウンセラーが感じた懸念をこちらに伝えてくれたり、ご本人同意の上で医療リワーク施設に情報を共有して支援が進んだりしたことがあります。休業者に対するこちらの理解がとても深まりましたし、知らずに職場復帰した場合は社員が復帰後につまずく可能性もありました。そういった見立てやリスクを事前に教えてもらえるのも助かります。

JES 休業・職場復帰者を支える周囲の方々からのお声などはありますか?

SCREEN 保健師 職場で言えば、「療養が始まった人にはどう対応したらよいのか」と戸惑う上長はいらっしゃいます。特に休み始めの療養期は職場自体も混乱しがちですので、休職者へのケアを「専門家に任せることができる」ことは、職場としても安心感があると思います。

JES ありがとうございます。

まだEAPに加入されていない企業の人事ご担当者、健康管理ご担当者にEAPを勧めるとしたら、どういった点がお勧めポイントになりそうですか。

SCREEN 保健師 保健師が常駐していない企業もあるので、人事の方が休業者対応の窓口になった時に、「こういうサービスがある」と思えること自体に安心感があると思います。休業者を療養中にサポートする時や、心配な社員について人事の方が専門家に相談したい時にもEAPを活用できると思います。

SCREEN 産業医 何かに悩みながらも、就業を続けるときに相談できる窓口があることは、従業員にとって心強いと思います。「上司や同僚、誰にも相談できないし、どうしよう」という時に、こうした外部相談窓口があることは、働く人にとって大切なことですね。

JES そうですね。たとえお休みしても適切に職場復帰に向けて支援できればと思いますし、悩みの段階で活用いただいて就業継続を支援できればそれに越したことはないとも思っています。社員の皆様だけでなく、人事・健康管理ご担当者の日々の安心や気持ちの余裕にEAPが寄与できているとお伺いでき、嬉しさと共に身の引き締まる思いがいたしました。本日は貴重なお話、ありがとうございました。

お客様プロフィール

企業名:株式会社SCREENホールディングス
事業内容:半導体製造装置、グラフィックアーツ機器、ディスプレイ製造装置、プリント基板関連装置などの開発・製造・販売、新規事業(ライフサイエンス・水素関連など)
本社:京都府京都市上京区
堀川通寺之内上る四丁目天神北町1番地の1
設立:1943年(昭和18年)10月11日

SCREENホールディングスは、「人と技術をつなぎ、未来を創る」を理念に掲げ、半導体や印刷、ライフサイエンス分野で世界をリードする技術革新を追求している企業です。持続可能な社会の実現に向け、環境負荷低減や健康経営、ダイバーシティ推進に積極的に取り組み、社員一人ひとりの成長を支える人材育成にも注力。2025年には、経済産業省と東京証券取引所が選定する「健康経営銘柄」に2年連続選定され、「健康経営優良法人~ホワイト500~」にも3年連続で認定されるなど、健康経営の先進企業として高く評価されています。


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